早川由紀夫研究室 2000.9.21.1010設置 三宅島富士山浅間山磐梯山岩手山有珠山

早川由紀夫の浅間山ページ

 浅間火山北麓の電子地質図

ウェブ紙芝居 浅間山 

2006

8.11(金)

早川由紀夫・前嶋美紀・宮永忠幸・長井隆行・湯浅(佐藤)成夫・新井雅之(2006)浅間山2004年噴火:噴出物調査とインターネット掲示板によるリスク・コミュニケーション。地学雑誌、115巻2号、149-171、カラー表紙、カラー口絵


2005

3.29(火)

2005年3月20日9時
火映40枚
空撮64枚
空撮動画(46秒、4.7MB)



2004

12.27(月)

初めての有感地震 2004年異常発生以来初の有感地震、12.26.1526と12.27.0105。山頂火口の西5キロのアサマ2000スキーパーク内で震度2または3。ただし、9月23日と9月29日のブルカノ式爆発に伴って震度1があった。

11.14(日)

15万トン→4万トン 2059の爆発によって放出された赤熱火山弾が浅間山中腹に多数あるのが、佐久市野沢のNTT東日本カメラでおよそ30分に渡って映し出された。
 西風に流された火山灰は、前橋市と渋川市の境界付近に2125には達し、2150ころまで降り続いた。浅間山の東46キロ付近の国道17号では、前橋市敷島公園から関越道渋川伊香保インターチェンジまで積灰が見られた。7地点で火山灰を採取して計測したところ、坂東橋の500メートル南がもっとも厚く、48g/m2だった。分布北限の渋川伊香保インターチェンジでは、2g/m2だった。噴出量は、9月1日のそれと同等あるいはやや少なく、15万トンと見積もられる。ただしこれは迅速見積もりである。今後他地域での計測データが増えることにより、変更されるかもしれない。(2400)国境平、倉淵村、大間々町のデータ(11.15採取)が獲得できました。かなり少なかったことがわかりました。4万トンに変更します(11.24.1240)
 採取した火山灰を顕微鏡下で観察した。9月16日のようなよく発泡した軽石はみられない。破断面からなる粒子ばかりからなる。単発のブルカノ式爆発の噴出物としてもっともらしい。ただし、野外採取中も室内観察中も硫黄のにおいをほとんど感じなかったことを、とくに書き添える。(2420)

 
左:2059の爆発で南山腹に散乱した赤熱火山弾。佐久市野沢のNTT東日本カメラ(時刻は不正)。
右:車の上に降り積もった灰。48g/m2。利根川を渡る国道17号に架けられた坂東橋の南500メートル。浅間山の東46キロ。

10.12(水)

10日は2万トン 10月10日23時のブルカノ式爆発による降下物の調査を翌11日にしました。いつもの火山灰です。紀州鉄道ホテル(179g/m2)、町村界(87g/m2)、長野原草津口駅(3g/m2)。100g/m2の等値線を描いて噴出量を求めると、2万トンになります。
 11日の調査中、13時40分頃、町村界付近でごく微量の降灰を観測しました。そのときは、浅間山から吐き出された白色噴煙が上空500メートルくらいを北東に移動していました。

10.04(月)

29日は2万トン 9月29日12時のブルカノ式爆発による降下物の調査を10月1日にしました。23日の堆積物とよく似ています。単位面積あたりの降下量を測りました。アララギ園(435g/m2)、パークヒル(133g/m2)、細原(41g/m2)。50g/m2の等値線を描いて噴出量を求めると、2万トンになります。当日の迅速見積り7万トンを下方修正します。

9.30(木)


2004年9月の火山灰分布。単位はg/m2。29日の分布域はもっと狭いことが1日の調査でわかった。

9.27(月)

 
(左)鬼押出し園の芝生の上に廃棄されていた安山岩片。(右)ホテル1130近くのヤマハンノキの葉の上に積もった火山シルト。クリックすると拡大します。

23日は5万トン 9月23日19時のブルカノ式爆発による降下物の調査を26日にしました。堆積物は、安山岩片とシルト(16日のような砂ではない)からなります。激しい降雨とともに降り、その後何度も雨が降りましたから、測定精度は悪いですが、単位面積あたりの降下量を測りました。ホテル1130(242g/m2)、すずらん坂交差点(174g/m2)、嬬恋の里(236g/m2)。200g/m2の等値線を描いて噴出全量を求めると、5万トンになります。
 鬼押出し園と浅間園は、ちょうど分布軸上にあります。きのう私がそこでみつけた最大岩片の長径は4センチでした。降灰は、長野原町役場と四万温泉でもみられました。山形県にも積灰があったとする報告がありますが、まだ確かめられていません。 産総研の調査で確かめられました(9.28.1340)。

9.17(金)

  
左は、手を加えずに撮影した。右は軽石ガラスだけを集めて、2倍率で撮影した。最大粒子の中径が約0.5ミリ。どちらも宮永撮影。クリックすると拡大します。

きのう軽井沢に降った砂を顕微鏡の下で観察しました。ほとんどが鉱物の単結晶です。斜長石が一番多い。注目すべきこととして、軽石ガラスが5%ほど含まれています。一方、岩片はほとんど含まれていません。軽石ガラスより少ない。この事実は、事態が深刻であることを意味すると、私は考えます。峰の茶屋と鬼押出しの間を結ぶ有料道路をいま通行するのは、危険です。(1415)

9.16(木)

未明から夜まで、灰噴火はげしい。軽井沢では、14時までに52g/m2。その後、これの数倍量が降ったようだ。18時頃から、ストロンボリ式噴火(仮)。火口縁の外へ赤い火山弾を放出。翌朝まで続く。24時間の噴出量10万トン(暫定)。南関東の広い範囲に降灰。軽井沢での降灰量データが届きました。5万トンに変更します(9.21)

 

9.15(水)

9.14(火)

9.06(月)

9.02(木)

9.01.2002噴火 噴火マグニチュード1.3 ブルカノ式爆発 弾道岩塊(火山弾) 山火事 降灰(中之条、沼田、郡山、相馬)

噴出量は20万トン 噴火マグニチュードでいうと1.3 1983年と同程度。昨年4回の100倍。18万トンに変更(9.17.1640)
使用したデータ:北軽井沢地域3地点(940,560,110)中之条地域6地点(86,32,22,22,3,1)沼田地域5地点(81,68,28,7,0)に降った火山灰の単位面積あたりの重さ(g/m2)。これらを使って引いた100g/m2の等値線の面積から、経験則に照らして、噴出全量を算出した。各地域の測定者名:長井隆行、新井雅之、佐藤成夫(いずれも本学部卒業生。現在は小中学校教諭)。試料採取は降雨の前に行った。

降灰分布図(迅速) 降灰分布図(9.17確定)

参考:
1982年4月26日 8万トン 降灰(軽井沢、東京、大多喜)軽井沢で200g/m2
1983年4月8日 16万トン 弾道岩塊(火山弾) 山火事 降灰(前橋、宇都宮、小名浜)前橋で62g/m2
2003年の4回  200−1000トン(下記)
1783年(天明三年) 6億トン

8.26(木)

再び火映 8月になって、しばしば火映が見えています → 利根川水系砂防事務所の映像を使ったアニメーション(まえちゃんねっと作成)
 2年前と同じような状態になったと考えられます。火映は、火口底に露出した高温赤熱部が火口上空の噴煙や雲に映って赤く見える火山現象です。固体物質が火口から放出されるに至っていませんから、噴火だとは認めません。


2003

4.18(金) 噴火 ことし4回目

2003年 噴出量(トン) 噴火マグニチュード
2月6日 500 -1.3
3月30日 1000 -1.0
4月7日 200 -1.7
4月18日 200 -1.7

4.09(水)

地殻変動はあった 先週わたしのもとに届いた火山噴火予知連絡会会報82号(平成15年2月)の33ページに次のようにあります.

> 浅間山をまたぐ東部-嬬恋基線など2000年暮れ頃から時系列の傾向に変化が見ら
> れるが,この間浅間山周辺の地震数が増えており,この変化は地震活動に伴って
> 発生していると考えられる.地震活動に伴って,何らかの物質移動または圧力変
> 化が起こっていたことが示唆される.


これは,国土地理院による報告です.

浅間山では,2000年9月以降,地震群発や小噴火が何回か発生しています.その間,「地殻変動に異常はみられない」と何度も聞きました.しかし,それは事実でなかった.

さて,地殻変動の定量的な解析がほしいところだ.

4.07(月) 噴火 ことし3回目

3.30(日) 噴火

2.12(水)

噴火アニメーション 6日12時ころの噴火画像(17枚/94秒)を気象庁軽井沢測候所から提供していただき,それらを加工してアニメーションをつくりました.

2.06(木) 噴火 1990年以来

有色噴煙 気象庁が火山観測情報 第1号を15時45分に発表しました. 見出し:「浅間山では、本日(6日)12時ころ、少量の有色噴煙が観測されまし たが、すぐに収まりました。 」
 その時間帯を含む10:00〜13:55の5分おきNTT画像アーカイブが,今日の浅間山にあります.アニメーションもご覧になれます.(1800)


2002

9.13(金)

火映 「7日夜及び11日夜に、微弱な火映現象を確認した。この現象は、噴出する高温の噴煙により火孔周辺が熱せられて赤熱し、それが火口上空の噴煙や雲などに映って明るく見えたものと考えられる。なお、この火映現象は、6日に観測を開始した高感度カメラでとらえられたもので、肉眼では見ることができない弱い現象であった。」(気象庁週間火山概況9/5-9/11)

8.20(月)

地をはう火山ガス 山頂火口からのガスが地面を這って北軽井沢まで達していました(8.15写真).

8.07(水)

気象庁は,本日出した7月の浅間山解説資料(pdf)に六里ヶ原の植物変色を記載しました.また先月7月の月間地震数は1482でした.過去10年間の最多であることが,図を見るとはっきりわかります.

8.01(木)

マツ変色 六里ヶ原のマツの葉が茶色く変色しています(写真).2週間前の火山ガス襲来によるものと思われます.

7.03(水)

公開講座 今週土曜日6日から始めて,3週連続で浅間山を題材にした群馬大学公開講座(有料)をします.私が担当です.最近の浅間山異常についても,わかりやすく説明します.来週土曜日13日には,現地へバス見学に行きます.

6月30日の噴煙 このところの梅雨空にはばまれて下界から浅間山の姿を見ることがかないませんが,雲海の上に飛び出した浅間山が,6月30日に蓼科山から撮影されています(信濃毎日新聞7月2日記事).相変わらず大きな白い噴煙が山頂火口から立ち上がり,そして横に折れて,東に流れています.

7.02(火)

群馬県林務部のカメラが6月6日夜に撮影した浅間火口内の赤い火炎 高温の火山ガスが燃焼しているのだと思われます.7日00時01分07秒のコマは東西カメラとも画面全体が赤くなっているが,このような激しい赤はこのコマだけにみられる.この夜は,22時09分18秒のコマのように,東側下部が常時メラメラと「燃え」,西側一点が白く輝く様子が長く継続した.6.25の記述参照

西側火口内壁の

高感度画像

東側火口内壁の

高感度画像

撮影時刻

東側火口内壁の

赤外熱画像

熱赤外の温度スケールは,-10.0度〜22.0度と読める

6月6日深夜の100分を12秒で(2.1MB)

6.25(火)

火口内に火炎 群馬県林務部はきのう,浅間山頂火口の東西2か所に設置しているカメラがとらえた画像を報道機関に提供した.日中の画像を見ると,多量の火山ガスを噴き出す亀裂が東西2か所にあることがわかるが,6月4日から7日にかけての夜間に,そのどちらの亀裂からも,明るい火炎がときおり激しく噴き出す様子がとらえられている.高温の火山ガスが大気中に噴出して燃える現象だと思われる.とくに6月7日0時ころは,画面全体が赤くなるほど激しかった.しかしそのときでも,麓からみて浅間山頂に明かりを認めることはできなかったようだ.その時間帯のNTT東日本ライブカメラ画像(5分更新)を詳しく点検したが何も映っていない.軽井沢測候所によると,13日夜と19日夜にも群馬県火口カメラ画像に同様の現象がみられたという.(1445)

6.23(日)

ブルカノ式爆発 浅間山のいまの異常は,溶岩が流れ下ることを心配させるものではありません.山頂火口から突然,単発の爆発が起こることが心配です.もし爆発すれば,噴煙は高さ5kmくらいまで上昇するでしょう.このような爆発を火山学は,ブルカノ式といいます.プルカノは,地中海にあるイタリアの火山の名前です.
 爆発源から4kmくらいまで数十cmの岩が飛ぶから,そこではひとの生命への危険があります.しかし10km離れれば,人体への危険はありません.降るのは1mm以下の細かい粒子です.積もる厚さも1mmに満ちません.1982年4月26日爆発の火山灰は,軽井沢に0.2mm積もりました.1983年4月8日爆発の火山灰は,前橋に0.06mm積もりました.いまは夏ですから,上空の風向きは不定です.降灰軸は東へだけでなく,北へも南へも同じくらいの確率で向かいます.西へ向かう確率も無視できない.(1620) 6.21日記に加筆しています.お読みください.

9735. 2002年06月23日 07時43分41秒  投稿:早川 
サッカーママさんへ,

ちばさんがすでに答えていますが,私からも答えます.

> 今日の夕刊を見て、心配になり、このページにたどりつきました。

きのうきょうの新聞記事をみて心配になるのは,正常な反応です.
ただし必要以上の心配は無用ですから,7月上旬に北軽井沢方面に旅行に行く人
にとってのリスクをご説明します.これは私のリスク評価と対応策です.他の専
門家はまた違うリスク評価をするでしょう.私が示した対応策は,一例です.対
応策は,最終的には,個人が判断して決めることです.

> 火山ガスの影響は、どんなものでしょうか?

火山ガスは,放出源から離れた地点で薄まったものを短時間吸うくらいでは,健
常者にとってほとんど影響ありません.悪くても,目がちかちかしたり,咳き込
んだりする程度です.後遺症も残りません.
 ただしぜんそくをわずらっている人は,火山ガスの吸引をきっかけに発作を起
こすことがありますので,ひと一倍の注意が必要です.

> 軽井沢方面から車で行くと、小浅間山のすぐ横の峰の茶屋を通らなくてはならないようですが、
> やはり、危険でしょうか?

そのとき爆発が起こると安全ではありません.でも,ただ通過するだけなら,爆
発の時間に鉢合わせする確率はとても小さいでしょう.対向車とぶつかる確率と
いくらもちがわないようにみえます.
 万一,峰の茶屋ふきん走行中に爆発に遭遇しても,そのまま北へ(または引き
返して南へ)走り抜ければよい.降ってくる小石で車の外装に被害を受けること
がありましょうが,走り抜けてしまえば人体に危険はないでしょう.(あの道が
渋滞していれば話は別ですが,8月の日曜日じゃないから大丈夫でしょう)
 なおいまのような状態の浅間山の爆発を1時間前に予知することは,技術的に
不可能です.爆発は,予告なく来ます.

> 火山ガスは、どの辺までにおうのか、、、火山ガスをかぐと、どんな危険があるのか?
> どうぞ教えて下さい。

おととしは,北軽井沢の住宅地でもにおったそうです.
ガスの危険については,上で答えました.

結論として,私なら予定通り旅行を楽しみますと申し上げます.
いままでよりずっと元気なもくもくの浅間山をみることができるよいチャンスで
す.いってらっしゃい.

6.22(土)

0900 気象庁が臨時火山情報1号を発表.これを受けて小諸市は,2キロメートル規制を4キロメートル規制に拡大した.

以下,ちばさん掲示板への私の書き込みを転記します.週末および夜間は,このページの更新は滞りがちです.そういうときは,ちばさん掲示板をごらんください.

9726. 2002年06月22日 12時24分24秒  投稿:早川 
http://www.edu.gunma-u.ac.jp/~hayakawa/news/1999/asama0520/index.html
気象庁から出た浅間山火山情報を読んで,私は次のように解釈します.ひとりの専
門家の意見としてお読みください.他の専門家は,また違った意見を持つでしょ
う.専門家による将来見通しが異なるのは,この学術分野では,ふつうです.

1982年4月26日あるいは1983年4月8日のような爆発が山頂火口内から起こること
が心配だ.向こう一週間以内にそのような爆発が起こる確率は,概略30%くらい
であろう.2000年9月に今回と同様程度の異常があったが,爆発には至らなかっ
た.

1983年4月8日の爆発のときは,山頂火口から2.5キロくらいまで30センチくらい
の岩塊が到達した.到達距離の正確な数字は不確かだが,2キロは超えていたと
記憶する.湯の平の芝生に,その岩塊ひとつがまだそのままあることを1999年5
月に私は確認した↑.

6.21(金)

火口底は高温 「火口底の温度が176度」だったと火山観測情報1号にありますが,温度の遠隔測定は,ふつう低めに出ます.測定自体は正しいのですが,高温部分が十分に露出しないのがふつうだから,そうなります.露出するとすぐ空冷して温度低下すると言ってもよいでしょう.だから,火口底のすぐ下がいま500度程度以上の高温になっていることがむしろ確からしいと思うべきです.(0940)
 火口底全体が500度以上になっていると読めてしまう書き方を上でしてしまいました.そうは考えていません.部分的に500度以上の場所があるはずだと私はみています.その部分とは,火山ガスの通路になっている空間近傍を想定します.マグマが火道を上昇してきていることは,地殻変動が観測されていないことから,考えにくい.(6.23.1640)

2キロメートル規制 小諸市は昨夕,火山観測情報1号をうけて,浅間山登山規制500メートルを2キロメートルに拡大しました.火山館の少し先までしか行けないということです.この規制は災害対策基本法63条に基づく警戒区域の設置です.違反者には罰則規定があります(同116条).(0740)

6.20(木)

火山観測情報1号 (白い)噴煙がたくさん出ていることを理由に,気象庁が火山観測情報1号を出しました.黒くないですから火山灰は含まれていませんが,火山ガスは含まれているから高濃度のまま吸い込むと呼吸器系に影響が出ます.強い爆発が突然起こるかもしれないので,山頂登山のひとはお気をつけください.少しでも不安を感じたら,引き返す勇気をもちましょう.(1910)

火山観測情報 第1号

平成14年6月20日16時40分 気象庁地震火山部

火山名 浅間山

** 見出し ***************************

 浅間山では、噴煙活動が活発な状態が続いています。

** 本 文 ***************************

 浅間山では、今年の5月下旬から高さ700メートル以上の噴煙が観測さ
れ始め、6月2日、4日には噴煙の高さ1000メートルを観測しています。
また、5月上旬ころから火口底の温度が上昇する傾向が見られました。5月
29日の観測では火口底の温度は128℃、6月19日には176℃を観測
しました。

 地震活動は、日回数30〜50回程度で、やや活発な状態が続いています
が、特に大きな変化はありません。また、火山性微動は観測されていません。
地殻変動にも変化はありません。

 今後も、火山活動に変化があった場合には、火山情報でお知らせします。

6.11(火)

9682. 2002年06月11日 14時58分31秒  投稿:早川 
 [http://maechan.net/asama/camera/html/20020609s.html
二週間ほど前から浅間山の山頂火口からの噴気が活発です.
私自身,5日に,万山望で硫黄のにおいをかぎました.
↑は,9日のアニメ.南麓をなめるように垂れ下がっている.

1.16(水)

軽井沢測候所が1.10に定期火山情報1号を発表しました.


2001

11.12(月)

軽井沢測候所がきょう発表した定期火山情報11号です.今回からpdfファイルで提供しますので,図もご覧になれます.

8.10(金)

軽井沢測候所がきょう発表した定期火山情報8号です.ごらんください.

7.13(金)

28年ぶりに山頂登山解禁 本日,長野県側の自治体がつくっている浅間山火山対策会議が開かれ,浅間山の規制を500メートルまでに緩和することが決まりました.釜山火口縁には立てませんが,前掛山まで合法的に行けます.実質的に山頂登山が許可されたにほぼ等しい.1973年2月以来禁じられていた浅間山登山が28年ぶりに解禁になるということです.実施は,およそ10日後かららしい.

7.11(水)

軽井沢測候所がきのう7.10に出した定期火山情報7号です.ごらんください.

7.02(月)

先週水曜日に登山した方からいただいたメールです.

Date: Wed, 27 Jun 2001 17:33:01 +0900

お蔭様で登頂することが出来ました。
峰の茶屋8:00山頂11:30峰の茶屋13:30
風向は常に西で山頂付近は火山ガスと強い風雨のため視界はほとんどありませんでした。
風下からの登頂は危険です.私も気管を少しいためたようです.苦しくなったので早々に下山しました。
尚先行していた2人パーティは山頂直下で危険を感じ撤退してきました。
その他はまったく問題はありません。
いろいろ情報を頂きありがとうございました。とりあえずお礼まで

私は,いまの浅間山に一般登山者が登頂することを勧めませんが,制止もしません.専門家および地元人として説明責任を果たします.

6.26(火)

遅くなりました.軽井沢測候所が6.10に出した定期火山情報6号です.ごらんください.

5.10(木)

軽井沢測候所が,定期火山情報5号を出しました.5月にはいって,地震数は減っているそうです.

5月としてはめずらしく,すっぽり雪化粧した浅間山.黒豆河原より5月4日11時40分.(撮影:渡辺和也)

4.11(水)

軽井沢測候所が,きのう,定期火山情報4号を出しました.地震が多い状態はまだ続いています.春霞で前橋から噴煙がみにくいですが,近くで見るとまだ上がっているそうです.

4.06(金)

きのうもきょうも,浅間山がよく見えます.すっぽりと雪をかぶっていますが,山頂からの噴煙はほとんど見えません.よく見ると出ているのがわかるくらいです.

3.16(金)

無風快晴.裸眼で見る限り,浅間山頂に噴煙は見えません.(0800)

3.14(水)

きのう日没時に新幹線車中でした.南の方角へ長く伸びる浅間山からの噴煙は神々しい眺めでした.噴煙はいったん山腹を途中まで下り,そこから上昇して山頂の高さまで達してから南へ水平に伸びていました.

3.12(月)

軽井沢測候所が,定期火山情報3号を出しました.

3.08(木)

ひさしぶりに空気が澄んで浅間山がくっきりとみえます.白い噴煙が山頂火口から弱々しく100メートルほど上昇しています.横にたなびく噴煙はみえません.(0710)

3.05(月)

このところ,浅間の山頂火口から噴煙が横にたなびく現象は,前橋から,みることができません.

2.27(火)

お昼になったら,噴煙がさらに伸びました.30kmほど妙義までたなびいています.(1200)

今朝は冬晴れで浅間がよく見えます.噴煙が10kmほどたなびいているのが見えます.妙義までは達していません.(0800)

2.26(月)

白い噴煙が山肌を下っています.噴煙が通過した山肌の雪はなくなっています.噴煙が融かしたのでしょうか?水平に長くたなびく噴煙は見えません.

2.24(土)

雨です.浅間山は見えません.

2.23(金)

朝,浅間山が見えました.噴煙は見えませんでした.

2.22(木)

もやの中,浅間山が見えます.噴煙はほとんど出ていないように見えます.(0800)

2.21(水)

今日は朝からもやがかかっていて,前橋から浅間はまったくみえません.噴煙もあるのかないのかわかりません.(1000)

2.20(火)

夕焼けの空に噴煙が美しく映えました.一瞬,真っ黒な噴煙かと思いました.

 

春名さんのところに,くっきり2.20写真があります.

昨日午後,地震が急増しました.しかし深夜までに落ち着いたそうです(軽井沢測候所).今朝,前橋から浅間山がよく見えますが,噴煙はほとんど見えません.

2.17(土)

今朝もくっきりとした青空です.噴煙は浅間山山頂からほとんど上昇せず,その高さのまま東南東に流れています.とても薄いですが,赤茶色のまっすぐな帯が前橋の南を越えて,ずっと先まで行ってます.100kmは伸びてる.

みささのページにこの日の浅間写真が6枚あります.

2.15(木)

午後になって,白色噴煙が山頂火口から1500メートルほど立ち上がっています.この噴煙の勢いは,前橋に10年住んでいる私が初めて見るものです.空気は朝ほど澄んでいませんが,前橋市南部まで達したもやもやの噴煙が確認できます.前橋市は浅間山から真東に50kmのところにあります.

澄んだ冬の朝の空に,浅間山の噴煙がたなびいています.前橋から見ると,利根川に沿って東南東方向へ100kmほどまっすぐ伸びているのがわかります.写真ではややみにくい.熱と気体の放出極大は,地下での異常発生からすこし遅れてやってくることがあるので,これは11月12月異常の余効をみているのかもしれない.

2.13(火)

山頂からの煙がすこしみえます.軽井沢測候所から1月分の定期火山情報がでました.1月の地震数は,11月・12月とくらべて1/5程度に減少しています.

2.02(金)

山頂からほんのすこしだけ,噴煙が北寄りに上がっています.そうですね,50メートルくらい.

2.01(木)

きょうは曇っていて浅間がみえません.

1.31(水)

今朝も快晴で浅間山がよく見えますが,噴煙はほとんど見えません.

1.30(火)

冬晴れの空に浅間山の噴煙がなびいています.肉眼では,妙義山(下の画像の外)の手前までただよう噴煙が見えました.

2001.1.23(火)

昨年9月18日から浅間山で震源集中する事件がありましたが,それは一週間ほどでおさまりました(浅間山2000年9月異常.そのあと10月は静かだったのですが,11月からやや地震が増えています.12月になると,(白い)噴気が山頂火口から上がるのが,しばしば見られるようになっています.きょう,わたしの研究室の建物の5階からみると,山頂火口上空100メートルほどまで白い噴気が上昇しているのがわかります.このような噴気は,ここ10年はなかったことです.山麓の軽井沢町・嬬恋村・長野原町では,ときおり火山ガスのにおいがするそうです.
 差し迫った危険がいまあると思うのは考えすぎですが,浅間山が元気になりかけている,それは最近10年間なかったことだ,の認識は必要でしょう.