高原山

高原(たかはら)山は塩原温泉の南にある.「木の葉石」で有名な塩原湖成層は,直径9kmのカルデラ内に堆積したシルト層である.そのカルデラは52万年前の大田原火砕流の噴火(M6)の結果として生じた.高原山はカルデラの南縁に生じた大円錐火山である.南東斜面をつくっている溶岩は38万年前ころに流れた.それから20万年前ころまで高原山はM4〜5級のプリニー式噴火を4回繰り返した(鈴木,1993).6300年前にはカルデラのほぼ中央で,富士山溶岩ドームを形成した噴火(M4.0)があった.


火山の噴火史に戻る
早川研究室ホームページに戻る