御蔵島

御蔵島の周囲17kmの海食崖では,安山岩と玄武岩のダイクを170枚以上観察することができる(一色,1980).ダイクが収斂する島の中心部には一の森岩頸があり,そこから南東方向に向かって溶岩ドームが三つ並んでいる.

御蔵島と八丈島の間の海底には,7 km × 6.5 km,深さ400mのすり鉢状の黒瀬海穴がある.これは若いカルデラ地形にちがいない.最も浅いところの水深は100〜200mであるから,爆発時には噴煙柱が海水面を突き破って大気中に広がったはずである.

黒瀬海穴の南西15kmにも同様の規模と特徴をもつ黒瀬西海穴がある.


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