篭ノ登山

浅間山の西に連なる篭ノ登山・三方ケ峰・湯ノ丸山・烏帽子山などの火山列をここでは最高峰の篭ノ登山(2227m)で代表させよう.三方ケ峰には直径1kmの山頂火口がある.これは5万8000年前の中之条スコリア(M5)の給源火口かもしれない.この火山列のどこかから27万年前に大規模な山体崩壊が起こったことが,嬬恋村大前の高羽根沢に岩なだれ堆積物が露出することによってわかる.カリウム-アルゴン年代は,湯ノ丸山の溶岩が35万年前,鍋蓋山の溶岩が36万年前と測られている(金子ほか,1991a).村上山・桟敷山の溶岩ドームも30万年前頃に上昇したらしい.


火山の噴火史に戻る
早川研究室ホームページに戻る