Kambara outcrop at Kanashima 1997.3.31/4.21/5.6

いま,渋川市金島で浅間1783の鎌原熱泥流の断面をみることができます.

渋川市教育委員会によるカワスクネ神社の発掘現場です.発掘は終了しました.厚さ2メートルの鎌原堆積物の下に神社の境内があらわれています.石の角がとれてなくて,まるで最近つくった境内のようです.作業中の人に聞くと,1997年8月ころまでこのままにしておくとのことです(未確認).1997年5月5日に再訪したところ,解説版が設置されていました.当分の間このままだと思われます.

これだけのために行くのはもったいないですが,通りすがりに寄るならお得です.

泥質マトリックスの中に,丸木の横倒し跡,鎌原石,追分キャベツ,YPk,平原火砕流堆積物の軽石,沸騰パイプ?,河原石などをみることができます.

まわりの桑畑には5メートルくらいの鎌原石がたくさん突出しています.そのなかでも「金島の浅間石」は有名です.ただしこの浅間石の割れ目には大々的にセメントが充填されています.これは,1996年に渋川市教育委員会が行った補修工事のようですが,白いセメントの表面に暗色のペンキ(?)を粗雑に塗っただけのものですから,年月の経過とともに表面がはげて白くてみにくいセメントが露出することが予想されます.これは,天然記念物の保護行政の悪例のひとつといえるでしょう.

場所は,新幹線の下の吾妻川右岸です.吾妻線金島駅から北西へ歩いて12分です.関越道からは,渋川インターで下りて,15分くらいです.


Back to Hayakawa Home Page
早川研究室ホームページに戻る