洞爺湖温泉,洞爺村,内浦湾のリスク対応試案

有珠山の山体崩壊が生じて岩なだれが発生した場合,洞爺湖に流入すれば洞爺村の中心部が,内浦湾に流入すればそこに面した広い範囲の集落が津波に襲われる.

もし山体崩壊が発生した場合は,避難指示が来るのを待っていてはならない.洞爺湖で津波が発生する場合は,山体崩壊から4分後に北岸の洞爺村に津波が達する.洞爺村で山体崩壊をみた人は,高台地区に向かってただちに駆け上がらないといけない.

山体崩壊は,マグマが下から押し上げる力によって山体が変形して重力不安定が生まれることによって起こる.あるいは,つよい地震に揺すられて起こる.どちらの場合も,その発生を時間単位で予測することはむずかしい.

この山体崩壊の発生確率を見積もることもむずかしいが,私は1.5%と計算した.そして,このリスクにどう対応すればよいのかもむずかしい.

4.22.1400


これは,火山専門家である早川由紀夫個人の意見です.

リスク心理学者吉川肇子さんの著書を紹介している小山真人さんのページをかならず併読してください.