臨時火山情報 第19号 平成12年4月5日21時35分 室蘭地方気象台発表 火山名 有珠山 有珠山の火山活動について、火山噴火予知連絡会は火山噴火予知連絡会有珠山部会を開催 し、以下のとおり見解を発表しました。 火山噴火予知連絡会有珠山部会見解 3月31日に噴火を開始した有珠山においては現在のところ、北西山麓に限定された水蒸気爆発 〜弱いマグマ水蒸気爆発が断続的に続いている。この噴火活動の様式は、1910年の噴火初期 の活動に似ており、西山西麓においては顕著な地形変動が観測されている。当面、有珠山北西 山麓における溶岩ドーム活動に移る可能性が高いと考えられる。 溶岩ドーム出現前には、爆発的噴火やそれに伴い火砕流や火砕サージの発生する可能性があ る。 このような爆発的噴火の発生に際しては、噴煙の発生状況の変化や地形変動、地殻変動等の前 兆的なシグナルが現れると考えられるので、厳重な観測・監視が重要である。 現在進行している地形変動や地殻変動、及び過去の噴火披瀝からみて、このような爆発的噴火 が発生するとすれば、この2、3日から1、2週間以内に可能性が高い。 今後の火山活動に厳重な警戒が必要である。