12.28 スペンサービーチパーク −混雑したキャンプ場と優しい海− (堀越郁夫)

キャンプ場

 到着したのは12月28日の夕方だった。キャンプ場は混雑気味。芝の状態もはがれ気味。やや傾斜もある。なんとか場所を探して、テントを設営。波の音を聞きながら、東屋のテーブルで夕食。今日の成果、グリーンサンドや、カンラン石入りの玄武岩について話しながら乾杯。今日はワインがたっぷり。でも、本当は、ビーチパークではお酒は禁止!監視員が注意しにきた。彼の勤務時間は、消灯の10時まで。我々は、10時まで待ってから飲み直した。実は、監視員がくる直前に、十代前半の現地(?)の男の子と女の子が「監視員がくる」ということを忠告しにきた。男の子の目付きが悪かったとの判断から、ここも治安が不安という結論になった。キャンプ生活に嫌気がさした弱気な早川先生。コンドミニアム「エリマ・ラニ」宿泊のメンバーからの、「広いからこっちへ合流したら?その分、宿泊費は一部負担してもらうけど。」という提案にすぐ飛び付いた。

 ドイツ人の団体が夜遅くまでうるさい。10時過ぎたら、エンジン全開で飲んでた。

 翌朝、我々は、マウナ・ケア、ロアのアタック隊3名を残し早々に撤収した。

ビーチ

 撤収前に、せっかくだからとひと泳ぎ。泳いだのは、早川先生、成夫君、星君、私の4人だったが、テントの撤収で差が出て、4人が1人ずつ泳いだ。8時くらいだからほかに泳いでいる人はなく、ビーチを独り占めした。少し寒いのと、忙しかったのとで、ゆったり楽しむというわけにはいかなかった。

 その翌日、ハプナビーチの強大な波に圧倒された東宮さん、金井君、長井君、私の4名は、再びスペンサービーチにやってきた。フリー・ペーパー『ビーチ・アンド・アクティビティー・ガイド』に、波が穏やかで子供向き、海底にはサンゴがあり、ウミガメも来ると書いてあったからだ。ガイドの通り、とっても穏やかな優しい海。こずえを渡る風が気持ちいい。浜辺もすいていて、ゆったりした気持ちになれる。星君に借りたシュノーケルとマスクで潜ると、サンゴや、ウニに出会うことができた。

 キャンプをしながら、このビーチでゆったりと過ごせればどんなにいいだろうと、きのう撤収したことを少し後悔しながら、スペンサービーチをあとにした。