ハワイ島編第3話

「地球の営み」

 今まで水蒸気が覆っていたところにはなんと、マグマの川ができていた。今まで見ていた、マグマの小さな滴りは、下の写真の右下の部分でしかなかった・・・

 まぶしくてオレンジを通り越し金色に輝きながら、マグマはゆっくりと流れ海に注いでいた。向こうではマグマがぐつぐつと煮えたぎりながら流れている。

 地球が生きている、地球の中身が見えている、地球の熱を感じている、僕は地球の営みに感動した。

 カウアイ島のナパリコーストでは、地球が自らの力で、自らを削り、崩し、大きな断崖を造っている。ハワイ島のキラウエア火山では、地球が自らの力で、マグマを出し、新たな大地を造っている。地球の大地の生と死の営みをいっしょに見てしまったような気がする。ここは、新たな大地が生まれる場所。いずれ厚い地層になって土壌の上に植被が覆って、生態系が造られる。そして何百万、何千万年という時が過ぎると、削られ、崩壊し、海に没するのであろう。そんな流れを、ハワイの旅では見てこられた。

 火山の噴火というと、雲仙や大島のように人間に被害をもたらし、天災の元凶としか見られていないような気がする。しかし火山は新たな大地を形成し、生態系をつくり、人間ばかりでなく全生物の生活の場を提供してくれる。もしかしたら、地球上で生きていくためのすべての根元なのかもしれない。そう考えると、「地球は海があるから地球であるのだ」といわれるのと同じように、「火山があるから地球であるのだ」といってもおかしくない気がする。火山をいままでこのように考えたことはなかった・・・

 

 ところで、私たちは崖お降りて、流れる溶岩を採ってこようということになった。このような割れ目をまたいでいった。割れ目の中は真っ赤である。またぐ瞬間は、ものすごく熱かった。もっとも僕だけ半ズボンで行ってしまったからか?

 これは出来立てのパホイホイ溶岩(下の写真)である。けれどもう固まってしまっていた。だからつっついてもかたかった。残念!危険地帯なので3分ほどで退散した。僕は内心かなり恐かったので、速く帰りたかった。みんなは長袖長ズボンで厳重装備なのに、僕だけ半ズボンだったし。割れ目をまたいだら毛が焦げたかと思ったし。

赤い溶岩をバックにみんなで撮りました。これがハワイに行ったメンバー。

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