ハワイ島編第1話

「ハワイ島でのキャンプ生活」

 いよいよハワイ島である。ここでは本当の目的であるキラウエア火山と流れる溶岩をこの目でみるという大きなイベントが残っている。一応はお勉強をしに来たのである。

 去年のハワイ巡検のレポート「'97早川研ハワイ旅行記」と重なる部分が多いので省略してある事が多い。97年版も参照していただきたい。

 去年のハワイ巡検で好評であったセスナからのキラウエア遊覧を、今年は全員が行った。僕たちはお金持ちなので(?)ヘリコプターに乗ることにした。50分間で125ドル。今年はオーシャンエントリー(溶岩が海に注ぐ場所)では流れる赤い溶岩がみれた。去年は溶岩は溶岩トンネルを通っていたため、見ることができなかった。今年も溶岩トンネルを通っていたのだが、海際で少し地表を流れていたのだ。本当ならもっと興奮すべきところなのだけど、僕は密かに吐き気と闘っていた。ヘリは酔う。カメラも不調だったため写真がとれなかった。ヘリにあまりいい思い出はない。

 今年もグリーンサンドビーチに行った。その名の通り緑砂海岸であるが、玄武岩に多く含まれている緑色をしたカンラン石が多く含ませた砂の砂浜なのだ。ハワイ島の最南端に位置し、歩いて1時間ほどかかるところにある。秘密のビーチといった雰囲気。

 下の写真がクリーンサンドビーチ。これはタフリングと言って、マグマが水と接触して爆発してできた噴火口である。この崖の中腹からグリーンサンドは流れ出していた。

 これはグリーンサンドの接写。緑色がとてもきれいだ。宝石でできた砂ともいえる。カンラン石は宝石名でペリドットである。

 今年は天候にとても左右された。雨が多く動けない日がかなりあった。その日の行動はその日にならないと決まらなく、5日間ほとんどキラウエアの周辺で遊んだ。今年も地層を観察してしっかりお勉強しましたけどね。

 チェーンオブクレーターズロードというオーシャンエントリーに向かう道の途中、ヒリナパリというがけの上からの展望台へ行く道があった。細くて30分ほどかかって展望台に着いた。砂漠地帯に崖があるという様相を呈していた。眼下に青い海、一面涸れた下草で真っ白な大地。このコントラストがたまらなかった。

 今年もハワイ島ではキャンプ生活であった。同じナマカニパイオキャンプ場で5泊であったが、やっぱりキャンプはおもしろい。朝と夜は寒かったが、快適なキャンプ場であった。キラウエア火口のそぐそば標高1000mの地点にそのキャンプ場はある。下の写真これは各自それぞれ夕食をつくっているところ。各人の技量が露呈された。僕は基本的にインスタント食品と缶詰。食いっぱぐれると言われた。でもステーキは焼けるようになった。

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