北海道駒ヶ岳

火山観測情報第9号
平成10年10月30日15時05分
札幌管区気象台発表
火山名  北海道駒ヶ岳

  北海道駒ヶ岳の火山活動状況をお知らせします(平成10年10月25
日09時21分発表,臨時火山情報第1号関連)。
 森測候所から行った15時00分の遠望観測では,噴煙は白色で,
高さは300メートルでした。噴煙の量は,噴火前に比べると多い
状態が続いています。
  火山性地震は,26日以降観測されていません。
  火山性微動は,25日の噴火時以降観測されていません。
 空振計には,本日15時までに異常な振動は観測されていません。
 このように,火山活動は噴火直後に比べると静かな状態が続いて
いますので,臨時火山情報第1号関連の火山観測情報は本日をもっ
て中止します。
 今後,火山活動に変化があった場合には,火山情報で随時お知ら
せします。
火山観測情報第8号 平成10年10月29日16時05分 札幌管区気象台発表 火山名 北海道駒ヶ岳 北海道駒ヶ岳の火山活動状況をお知らせします(平成10年10月25 日09時21分発表,臨時火山情報第1号関連)。  北海道消防防災ヘリコプターにより北海道防災会議火山専門委員 が本日11時頃に上空観測を実施しました。その結果,昭和4年火 口では,噴火地点の96年主火口から噴煙活動が続いており,白色 の噴煙が約200メートルの高さまで上がって,東側に流れていま した。火口周辺には新たな噴気や亀裂等の異常は認められませんで した。また,96年南火口列やその他の火口にも噴気の状態等に異 常は認められませんでした。昭和4年火口の北側と東側の約150 メートルの範囲に最大数10センチメートル程度と思われる噴石が 散在していました。  北海道大学および地質調査所が共同で行った降灰調査の結果によ ると,火山灰中に新しいマグマ噴出を示す証拠は認められませんで した。また,総噴出物量は数千トンで,前回の噴火の約12万トン に比べて10分の1以下であったと見積られました。これらのこと から,今回の噴火は平成8年3月の噴火と同様,小規模な水蒸気爆 発であったと考えられます。  森測候所から行った16時00分の遠望観測では,噴煙は雲のた め不明でしたが,15時00分の遠望観測では噴煙は白色,高さは 200メートルで,東に流れていました。噴煙の量は,噴火前に比 べると多い状態が続いています。 火山性地震は,26日以降観測されていません。 火山性微動は,25日の噴火時以降観測されていません。  空振計には,本日16時までに異常な振動は観測されていません。  次の火山観測情報は明日15時頃発表の予定です。  今後,火山活動に異常がありましたら,火山情報で随時お知らせ します。
火山観測情報第7号 平成10年10月28日15時00分 札幌管区気象台発表 火山名 北海道駒ヶ岳 北海道駒ヶ岳の火山活動状況をお知らせします(平成10年10月 25日09時21分発表,臨時火山情報第1号関連)。  森測候所から行った15時00分の遠望観測では,噴煙は白色, 高さは200メートルで,南東に流れていました。噴煙の量は, 噴火前に比べると多い状態が続いています。 火山性地震は,26日以降観測されていません。 火山性微動は,25日の噴火時以降観測されていません。  空振計には,本日15時までに異常な振動は観測されていません。  明日,北海道防災会議火山専門委員が上空観測を実施する予定 です。観測結果は,明日15時頃発表予定の火山観測情報でお知 らせします。  今後,火山活動に異常がありましたら,火山情報で随時お知ら せします。
火山観測情報第6号 平成10年10月27日15時10分 札幌管区気象台発表 火山名 北海道駒ヶ岳 北海道駒ヶ岳の火山活動状況をお知らせします(平成10年10月 25日09時21分発表,臨時火山情報第1号関連)。  森測候所から行った15時00分の遠望観測では,噴煙は白色 でしたが,高さは雲のため不明でした。13時00分の遠望観測 では,噴煙は白色,高さは300メートルで,南東に流れていま した。噴煙の量は,噴火直後に比べて少なくなってきていますが, 噴火前に比べると多い状態が続いています。 火山性地震は,26日以降観測されていません。 火山性微動は,25日の噴火時以降観測されていません。 火山機動観測班が西側山麓の気象庁震動観測点(A点)に設置 した空振計は,26日16時40分に運用を開始しましたが,本 日15時までに異常な振動は観測されていません。  次の火山観測情報は明日15時頃発表する予定です。  今後,火山活動に異常がありましたら,火山情報で随時お知ら せします。
火山観測情報第5号 平成10年10月26日15時05分 札幌管区気象台発表 火山名 北海道駒ヶ岳 北海道駒ヶ岳の火山活動状況をお知らせします(平成10年10月 25日09時21分発表,臨時火山情報第1号関連)。  森測候所から行った15時00分の遠望観測では,噴煙は白色, 高さは100メートルで,南東に流れていました。噴煙の量は, 噴火直後に比べて少ない状態が続いています。 火山性地震は,25日に5回観測されましたが,その後は観測 されていません。 火山性微動は,25日の噴火時以降観測されていません。 観測強化のため出動した火山機動観測班は,西側山麓の気象庁 震動観測点(A点)に空振計を本日午後設置する予定です。  次の火山観測情報は明日15時に発表する予定です。  今後,火山活動に異常がありましたら,火山情報で随時お知ら せします。
火山観測情報第4号 平成10年10月26日10時05分 札幌管区気象台発表 火山名 北海道駒ヶ岳 北海道駒ヶ岳の火山活動状況をお知らせします(平成10年10月25 日09時21分発表,臨時火山情報第1号関連)。 森測候所から行った10時00分の遠望観測では,噴煙は白色で したが,高さは雲のため不明でした.08時00分の遠望観測では, 噴煙は白色,高さは300メートルで,南に流れていました。 火山性地震は,25日に5回観測されましたが,その後は観測さ れていません。 火山性微動は,25日の噴火時以降観測されていません。  次の火山観測情報は本日15時頃発表する予定です。  今後,火山活動に異常がありましたら,火山情報で随時お知らせ します。
火山観測情報第3号 平成10年10月25日17時10分 札幌管区気象台発表 火山名 北海道駒ヶ岳  本日09時12分頃噴火した北海道駒ヶ岳の火山活動状況について, 北海道消防防災ヘリコプターにより北海道防災会議火山専門委員が14時 30分頃に行った上空からの観測結果をお知らせします。 噴火地点は平 成8年3月に昭和4年火口内で開いた96年主火口と推定されます。火口 からは白色の噴煙が約500メートルの高さまで上がっており,東側に流 れていました。  火口原の降灰域は昭和4年火口を中心に南側約200メートル,西側約 150メートル,北側約300メートルの範囲で東側へ扇状に開いた分布 となっています。96年南火口列には噴気の状態等に異常は認められませ んでした。  噴火の映像等から判断すると今回の噴火は水蒸気爆発であったと考えら れ,降灰の範囲等から推定すると,平成8年3月の噴火と比べて小規模で あったと思われます。  函館海洋気象台の職員が行った調査によると,東側山麓の鹿部町の一部 で微量な降灰が確認されています。  火山性微動は,噴火時以降は観測されていません。  火山性地震は,噴火後12時までに5回観測されましたが,その後は観 測されておらず,静かな状態が続いています。  次の火山観測情報は明日10時頃発表する予定です。  今後火山活動に異常がありましたら,火山情報で随時お知らせします。
火山観測情報第2号 平成10年10月25日11時10分 札幌管区気象台発表 火山名 北海道駒ヶ岳 本日09時12分頃噴火した北海道駒ヶ岳の火山活動の状況をお 知らせします。  鹿部町役場によると,09時20分過ぎに車が汚れる程度の降灰 が確認されたとのことです。 森測候所から行った11時00分の遠望観測では,噴煙は白色, 高さは700メートルで北東に流れています。 火山性微動は,09時12分から約6分間観測され,最大振幅 は16マイクロメートルでした。それ以降,火山性微動は観測され ていません。  本日午後,北海道消防防災ヘリコプターの協力を得て上空観測を 実施する予定です。観測結果は火山情報でお知らせします。 今後の火山活動に十分注意して下さい。
火山観測情報第1号 平成10年10月25日09時50分 札幌管区気象台発表 火山名 北海道駒ヶ岳 北海道駒ヶ岳の火山活動の状況をお知らせします。 森測候所が行った,09時21分の遠望観測では,噴煙は 白色,高さは1200メートルで東に流れています。 火山性微動は,09時12分から約6分間観測されましたが, その後は観測されていません。 今後の火山活動に十分注意して下さい
臨時火山情報第1号 平成10年10月25日09時21分 札幌管区気象台発表 火山名  北海道駒ヶ岳 北海道駒ヶ岳が,25日09時12分頃噴火しました。 今後の火山活動に十分注意して下さい。