関東の火山

那須岳(D) 1410年の噴火で,180人以上が死亡.山くずれによるらしい.最近では,1919年7月,殺生石で2人が硫化水素ガスを吸って死亡.

高原山(E) 富士山溶岩ドームは6500年前に生じたという意見もあるが,じつはもっとずっと古く,20万年前ころにできたらしい.高原山はずいぶん昔に死んだ火山だ.

男体山(E) 1万4900年前に大噴火があった.男体山はそれ以後噴火していない.

日光白根山(D) 最新の噴火は1890年8月.

皇海山(E) 200万年前の火山.

武尊山(E) 100万年前の火山.

赤城山(E) 1251年の「赤木嶽焼」を噴火とみる意見もあるが,ほぼ間違いなく山火事だろう.最後の噴火は2万4000年前.小沼ができた.

榛名山(E) 6世紀にたいへん破壊的な熱雲噴火をしたが,そのあと噴火していない.二ツ岳は,その噴火の最後に上昇してきた溶岩ドームである.

草津白根山(C) 殺生河原や湯釜北側などから硫化水素ガスが出ている.ガス濃度測定器と警報システムが整備されているので,その案内にしたがうとよい.山頂の駐車場は火山の中心部にあって,火口が密集している中につくられている.道路を隔てた弓池のほとりにある小さな火口は1902年の爆発で生じた.

四阿山(E) 28万年前に死んだ火山.

浅間山(C)  20世紀前半に盛んに爆発した.そのうち12回の爆発で約30人が命を落とした.最後の死亡事故 は1961年8月.現在,小諸側は火口から2km,軽井沢側は火口から4km以内が立入禁止.ただし, いまはとても静かだから,近い将来山頂登山が実現するのではないか. →気象庁の火山情報

箱根山(E) 神山から発生した熱雲が芦ノ湖の北岸を焼き払ったのは3800年前.最近では,大涌谷や湯ノ花沢の噴気地帯で硫化水素ガスを吸った観光客が数人亡くなっている.