地学用語解説

姶良丹沢火山灰 鹿児島湾の姶良カルデラから2万8000年前に噴出して、日本全土に降り注いだ火山灰。あいらたんざわかざんばい

安山岩 日本の火山でごく普通に見られる火山岩。玄武岩と流紋岩の中間の性質をもつ。

角閃石 火山岩を構成する鉱物のひとつ。黒色で光沢がある。かくせんせき。

火砕流 噴火のときに、軽石や火山灰が一団となって地表を流れ下る現象。かさいりゅう

火山弾 火山爆発のときに、火口から放物軌道を描いて空中を飛んで着地した岩塊。

火山礫 砂より粗い粒子。直径2mmから64mm。かざんれき

火道 火口から地下にまっすぐ伸びた筒状の通路。噴火のときにマグマがここを通る。かどう

ガリー 雨水が地表を流れて刻んだ溝。雨裂。

岩塊 火山礫より大きい粒子。64mm以上。がんかい

岩片 岩石の破片。発泡してないものをいう。がんぺん

キプカ 新しい溶岩に取り囲まれた古い土地。ハワイ語。キプカには自然豊かな森が残っている。

クロボク 地表直下にある黒い土。浅間山が噴火しなかったときに堆積した地層。浅間北麓ではクロノボウと呼ばれる。

サージ 火砕流の一種。残された堆積物に斜交層理がみられるものをしばしば言う。

斜交層理 地層の縞模様が水平方向に収れんしていく構造。

斜長石 火山岩を構成する鉱物のひとつ。白濁している。

シルト 砂より細かい粒子。0.06mm以下。

スコリア 黒っぽい色をした軽石。

スコリア丘 火口の周りに集積したスコリアがつくった小さな火山体。スコリアきゅう

スコリアラフト 溶岩の上に浮かんで運ばれたスコリアのかたまり。

第三紀 地質時代のひとつ。6000万年前から200万年前まで続いた。だいさんき

地質図 地表をつくっている地層を見分けて塗り分けた地図。土地の成り立ちを理解するための基本資料。

土石なだれ 火山体の崩壊で発生する高速の土砂流。

流れ山 土石なだれの堆積物表面に特徴的に見られる小山。

熱雲 火砕流の一種。溶岩ドームや溶岩流の先端から発生したものをしばしば言う。ねつうん

波状堆積 表面に波打ちが見られる堆積様式。

パッチワーク構造 土石なだれの堆積物断面に特徴的に見られる構造。異なる色や岩種からなる不規則なかたちをした土塊が隣り合う。

パン皮火山弾 表面にフランスパンのようなひびが入った火山弾。パンがわかざんだん

プリニー式噴火 火口の上に高い噴煙柱が立つ爆発的噴火。噴煙の高さは10km以上に達し、数時間から数日継続する。風下に多量の軽石が降る。

ブルカノ式爆発 火山で起こる単発の激しい爆発。噴煙の高さは10km以下に留まる。風下に石が降る。

ブロック溶岩 平滑な表面で囲まれたブロックが積み重なった溶岩。

マグマ 地下で高温状態に置かれたために融けた岩石。

溶岩ドーム 火口内に顔を出した溶岩が、流れ広がることなく、そのまま盛り上がってつくった火山地形。

溶結 軽石や火山灰が、堆積後も十分高温だったために互いに固くくっつきあう作用。火砕流の堆積物にしばしばみられる。

露頭 地層の断面がきれいに露出した崖。ろとう

ローム クロボクの下にある黄褐色の土。浅間山が噴火しなかったときに堆積した地層。

BP軽石群 2万6500年前からの3200年間に黒斑山で発生した5回のプリニー式噴火によって風下に降り積もった軽石の総称。