6月2日の上毛新聞に次のようにある:

 「・・・佐十郎(二二)と・・・三一郎(二六)の両名五月二十九日浅間山に登山せんと・・・大爆発あり雨霰と砂礫の飛び散る中を逃げ出さんとし佐十郎は溶岩の為めに大火傷を負ひ命からがら下山したるも三一郎は行方不明となりたり急報により多数登山して捜索中の処一昨日に至り土砂中に埋没せる三一郎の屍体を発見して引取りたりといふ時恰も登山の好季節に入り日々登山する者も少なからざる由なるが注意せざれば不測の難を被るべし」
 5月29日の爆発で登山者が1人死亡・1人負傷した。大森(1918)によると、この爆発は10時44分12秒に起こり、愛知県まで爆発音が聞こえ、長野原と越後中部の数カ所で降灰がみられた。
 
浅間火山北麓の電子地質図 2007年7月20日
著者 早川由紀夫(群馬大学教育学部)
描画表現・製図 萩原佐知子(株式会社チューブグラフィックス
ウェブ製作 有限会社和田電氣堂
この地質図は、文部科学省の科研費(17011016)による研究成果である。
背景図には、国土地理院発行の2万5000分の1地形図(承認番号 平19総複、第309号)と、 北海道地図株式会社のGISMAP Terrain標高データを使用した。