Q 火山弾はどういう基準で表示したのか。現地に行くともっとたくさんある。
A 地点48、58、62、そして湯の平の火山弾は、現地で注目したものを表示しています。それ以外の火山弾は、国土地理院の空中写真を判読して大きなものだけを表示しました。そのサイズは、2メートル程度以上だとお考えください。したがってそれより小さな火山弾は現地にたくさんあります。ただし4キロ円の外でみつかることは、まれです。5.5キロ離れた地点48に火山弾が到達したのは、特殊な条件が偶然満たされたので可能だったのだと思います。
Q 噴火の年代をどうやって決めたのか。
A 1108年とそれより新しい噴火の年月日は、文字史料によります。C噴火が3世紀末だという判断は、火山灰と土器の上下関係から考古学者がなしたものです。D噴火以前は、テフラ層序学で決めました。アカホヤ火山灰を7330年前、姶良丹沢火山灰を2万8000年前としたときの年代です。データは、噴火データベースを開いて、火山テフラ検索窓に「浅間」と入力するとご覧になれます。
Q 印刷した地質図を購入したい。
A 現地の観光施設や喫茶店などで販売しています。1部500円です。前橋市内の大手書店でも販売しています。通信販売は、本の六四館にお申し込みください。販売のページ
Q 地質図で、見たいところを表示することができない。
A  画面をドラッグしてください。画面の上にポインタを置き、マウスの左ボタンを押したまま地図をつかんで見たい方向に動かします。
 
浅間火山北麓の電子地質図 2007年7月20日
著者 早川由紀夫(群馬大学教育学部)
描画表現・製図 萩原佐知子(株式会社チューブグラフィックス
ウェブ製作 有限会社和田電氣堂
この地質図は、文部科学省の科研費(17011016)による研究成果である。
背景図には、国土地理院発行の2万5000分の1地形図(承認番号 平19総複、第309号)と、 北海道地図株式会社のGISMAP Terrain標高データを使用した。