浅間山麓の小中学校が、浅間山のどの火砕流やどの土石なだれの上に立地しているかを調べてみた。
鎌原土石なだれ(200年前)
  • 嬬恋村立鎌原小学校
  • 嬬恋村立東中学校
  • 長野原町立中央小学校
  • 長野原町立東中学校
  • 前橋市立荒牧小学校
    など多数
吾妻火砕流(200年前)
  • なし
追分火砕流(900年前)
  • 長野原町立北軽井沢小学校
  • 嬬恋村立西小学校
  • 嬬恋村立西中学校
  • 軽井沢町立西部小学校
  • 御代田町立北小学校
  • 御代田町立南小学校
平原火砕流(1万5800年前)
  • 嬬恋村立東小学校
  • 軽井沢町立中部小学校
  • 御代田町立御代田中学校
  • 小諸市と佐久市のほとんどの小中学校
塚原土石なだれ(2万4300年前)
  • 長野原町立応桑小学校
  • 長野原町立西中学校
  • 長野原町立第一小学校
  • 前橋市立桃井小学校
    など多数
 
 吾妻火砕流の上に小中学校がなくて、幸いだった。 追分火砕流の上に、6つの小中学校がある。 1万年より古い平原火砕流や塚原土石なだれの上は、氷期につくられた扇状地やそのあと干上がった土地とくらべたら、むしろ安全な地質だと言ってよい。吾妻川そして利根川を下った鎌原土石なだれの上にたくさんの小中学校が立地している事実はどうとらえればよいのだろうか。
 
浅間火山北麓の電子地質図 2007年7月20日
著者 早川由紀夫(群馬大学教育学部)
描画表現・製図 萩原佐知子(株式会社チューブグラフィックス
ウェブ製作 有限会社和田電氣堂
この地質図は、文部科学省の科研費(17011016)による研究成果である。
背景図には、国土地理院発行の2万5000分の1地形図(承認番号 平19総複、第309号)と、 北海道地図株式会社のGISMAP Terrain標高データを使用した。